世のあらゆる困り事の中から、ビジネスチャンスを見つけ出せ!!

便利屋とは何でも屋のことではない。

東京都府中市をメインに引越し事業をしている
株式会社いいとも。
創業:平成7年7月7日
武藤謙太社長(1972年3月生まれ)
府中市出身。

府中の引越しならお任せください│赤帽(株)いいとも
単身、学生、女性、お年寄りまで、格安引越しサービスの「赤帽いいとも」です。西東京(府中、国立、立川、国分寺)│赤帽首都圏軽自動車運送協同組合

ホームページを見ると
ロゴマークには「赤帽引越し専門」とあるが
生活に関するサポート業務の便利屋事業もしている。

2017年に出版された便利屋開業についての
武藤謙太社長の著作の表紙には
「暮らしの総合サポート業」とある(画像参照)


(便利屋に興味ある人は絶対に買え!)

この違いは引越し作業時に発生していた
清掃、ゴミ片付け、電話配線などの
顧客の要望が頻繁に起きていたので、
社長の「困った」を解決するのが
ビジネスなのだという信条の元、
引越しのサブとして時々引き受けていた。

社員からは「何で雑用なんかするの?」として
反感を受けていたが、
2008年からのリーマンショックの影響で
引越し業だけしていたのでは
社員7名を養っていけるなどとてもできない。

借金が1億円まで膨れ上がり、
苦肉の策として便利屋サービスを本格的に開始した。

引越し屋は引越しだけしていればいいという
固定概念を捨てて
「妻と子供3人がいるんだ。
カネのためなら何でもやるぞ!」
という気合いで
会社の朝礼で社員全員に説明すると、
雑用会社でなんか働いてられないよと
育てた社員7名すべて翌月に辞めた。

「この世に雑用なんて無いのに」
「人に喜ばれることなら、それはすべて仕事」
「お金を頂くならプロ意識を持ってもらわないと…」

武藤社長はこの一件で何を得たか?

・経営者に共感理解していない者が去った
・大ピンチの時でも奥さんだけは残った
・便利屋は伸びるという自分の信念に従える自分を確認できた

「変化が起こしたピンチの中にこそ、チャンスあり」

その後の株式会社いいともの躍進を見ると
変なプライドはチャンスを見逃す元ですね。
(どんな時でも必死に武藤社長についていったら今頃…)

現在は便利屋を前面にして営業すると
小さな依頼が頻発して天手古舞になってしまうので、
創業時に戻って引越し専門というウリに絞って
ビジネス戦略をされている。

引越し業務をしていれば
付随的に自然と便利屋的な仕事も依頼される。
あえて便利屋を名乗る必要はない。

1度でも引越し専門いいともを利用した顧客なら
何か不便が出たらすぐ依頼してくれる。
顧客関係性の意識と維持が大事ですね。

いいともの顧客リストがどれほどあるのか知りませんが、
1万件もあれば簡単に年商1億円に到達できる。
競合がいても首都東京ならそれくらい不可能ではない。

いいとものエリア拡大路線を見ると
府中市から東の方に向かっている。
東京の中心部の方に。

やはり人口が集中しているエリアは
引越しや便利屋作業のニーズが多いという証拠。

僭越ながら武藤社長に提案したいことがあります。

ホームページには
引越事業、便利屋事業、倉庫保管事業
この3つの事業ドメインを設定されている。

モノの移動だけではなく、
モノの保管も行なう。

自社コンテナを有しているということは
保管ビジネスは伸びるという信念があると思います。

引越しは単発ビジネスで1回やったら終わり。
たとえリピートされることがあっても時間がかかる。
(これを鉄砲ビジネスと言う)

逆に保管サービスは1度契約さえ結べれば
毎月一定の収入が見込める。
(これを弾ビジネスと言う)

引越しは、シーズンである春に仕事が舞い込んで
それ以外の季節での需要はガタンと落ちる。
これでは安定した収入をもたらしてくれない。

昨今ではコロナによる変化にて
賃料のバカ高い東京のオフィスを売却した大企業や
本社機能を地方に移した上場企業も出てきた。
この流れは今後も加速するでしょう。

このことから勤め先の会社に
より近い場所に住みたいというニーズの衰えが
誰でも容易に分かる。

とは言え東京の人口集中は早々に衰えない。
東京には何でもあり何でも揃っているし、
人は住み慣れた土地から移動したくない動物で
それまで築いた人間関係を地方への引越しで
ゼロにしたくない寂しがり屋な生き物。

東京オフィス跡地が一般住居ビルに変化していく。

私は家を(無理して)買う人よりも
家を(気軽に)借りて住む人が多くなると予測している。

となると個人所有の家財道具の運搬ニーズは
少しずつだが減少していくのではないか。

武藤社長の引越しへの想いを考えると
引越し事業を辞めろなんて言いません。

少しずつでもいいので
倉庫保管業に経営資源をシフトしていくのが
時代の「困った」を解消していく
見込みが高いのではないかと思います。

アマゾンや楽天でモノを買うという
Eコマース市場がどんどん伸びている。

それに伴い商品を保管する場所の確保や
商品を購入者宅までお届けする配達ニーズも伸びる。

エアコンや冷蔵庫などの大型家電は
壊れたり、もう1つ欲しくてネットで買われる。

重い商品を保管・運送したい業者は少ないので
引越し屋いいともにチャンス!
日常業務で重いものを運搬しているのでわけないこと。

いいとものフランチャイズ全国展開は難しい。
社長の理念に共感できず去っていた
実の正社員7名でさえも仲間にできなかった。
どこから来たのか知れない赤の他人なんて
とてもじゃないが同志にできそうもない。

それにフランチャイジーの仕事ぶりを確認するために
全国を飛び回ると子供の成長を見守りにくい。

生まれ育った府中市に住んでいてもできること。
それは倉庫保管業です。

加えて便利屋というのは参入障壁が低い。

・事務所不要
・在庫不要(仕入れ不要)
・従業員不要
・学歴、肩書不要
・人脈不要
・トラック不要(起業時)

やる気さえあれば誰でも便利屋になれます。

新潟県で片付け整理に特化した
便利屋リライフ上越の小泉将範さんは、
サラリーマン人生に何だか物足りなさを感じて
2016年に便利屋として起業した。

便利屋上越妙高糸魚川柿崎片付け| リライフへお任せください
遺品整理 | ゴミ屋敷 | 孤独死清掃 |片付け | 給湯器交換 | リフォーム全般 | 空き家管理 | 空き家整買取

当初はお金のために何でもやった。
引越しの手伝いも引き受けた。
でも現在は清掃・片付けだけに絞っている。

なぜ小泉さんは引越し依頼を断ることにしたのか?

・引越しシーズンの2月3月にしか依頼が来ない
・引越しを頼むなら引越し専門の会社に頼む
(大手競合が強い)
・スタッフが最低1人必要
・トラックも必要
・軽貨物運搬の免許が必要
・養生(ようじょう)の備品が必要

彼は便利屋をするならサービス範囲を絞れと言う。

便利屋の業務はさまざまです。

・引っ越しの手伝い
・家庭内の掃除や片付け
・家の外装や内装のリフォーム
・水回りの修理
・障子・襖・網戸の張り替え
・家具の移動、組み立て
・ベランダの改修
・雨樋の修理
・塗装工事
・遺品整理
・不用品回収
・庭木の剪定
・生垣の刈り込み
・植木の水やり、消毒
・花壇作り
・草むしり
・落葉拾い
・害虫駆除(ハチやゴキブリ)
・特殊清掃
・刃物研ぎ
・留守番
・空き家の管理
・ペットの世話や散歩
・買い物の代行
・お墓参り代行と掃除
・冠婚葬祭や行事やイベントなどの代理出席
・料理の手伝い
・介護の手伝い
・通院の付き添い
・チラシ配布(ポスティング)の手伝い
・除雪・雪下ろし
・給湯器の修理や交換
・倉庫の整理
・ワープロ、パソコンによる原稿作成・編集・文書校正
・探偵業務(浮気調査など)
・盗聴器調査
・夜逃げ屋
・別れさせ屋
・殴られ屋(危険だからやるな)
・謝罪代行
・作文代行
・行列並び
・お話し相手
・各種代行サービス

などなど

大別すると
清掃系、修理系、代行系の3つ。

小泉さんは清掃系の片付けをメインにしているが、
実は片付けの中でも遺品整理を狙っている。

なぜなら新潟県の田舎において
亡くなられた人がいるということは、
その屋敷に住む人がいなくなるか
その配偶者独りになってしまう。

その際、古い屋敷が空き家になる可能性が高く、
管理費や固定資産税を考慮すると
空き家を手放した方が得だとするご家族が
格安で屋敷を投げ売りしてくる。

こんなボロ家なんて誰が買うの?
と不動産には相手にしてもらえない。

そこで便利屋である小泉さんが格安で買うか借りる。

ボロ家と言ってもリフォームすればまだまだ住める。
家賃を低くすればそんな家でも借り手は存在するし
実際買った人もいたそうです。

「片付け便利屋業が不動産賃貸業へ」

武藤さんも自社ビルのオーナーですし、
近くに自社コンテナも保有している。

「便利屋が目指すべきゴールは
不動産オーナーとしての安定不労所得」

私は武藤さんにも小泉さんにも
倉庫保管業にシフトして頂きたい。
(できれば配送業にも)

引越しや片付けでは
10年以内に頭打ちになる。

小泉さんは片付けビジネスはあと3年で
2025年には大きく稼げなくなると言う。

どんなビジネスであろうが
永遠に稼げることなんて絶対にあり得ません!!

小泉さんはキンドル本を出版していて
それを読むと顧客リストの重要性や
集客のためのDRMを理解しているのが分かる。

だとしたら小規模事業主の小泉社長は
新潟のリフォーム業者のための
集客コンサルタントをやってみるべきです。
年間契約の1社だけでもいいので。
(すでにされているならスルーをお願いします)

これから便利屋で起業したい人向けに
情報教材販売もいいが、
(私は買いましたよ)
・片付け・不動産賃貸・コンサル
の3つの収入で資金を貯めて
倉庫保管業へと参入する。

10年もすればお子様2人が成人することと思う。
(武藤さんは3人のお子様)
家族で協力しながらビジネスをすればいい。

便利屋として何でも依頼を引き受け商売していくと
世の中のあらゆる人々の「困った」を観察できる。

その中でこれは儲かるぞ将来発展するぞ
というニーズを見つけ出し、
それ専門の会社に変貌していく。

事業家は何でも屋になってはいけないが、
利益を上げるためなら
何でもやってやるぞという気合い屋でなければならない。

私のこの考えに賛成してくれてもいいかな?

いいとも!

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