自分はブスだからと悩み多き女性が
幸せな結婚と経済的自立を手に入れるために
マーケティングを駆使して生きていく過程が
この本には書かれている。
その2つを得る過程の中で筆者の田村麻美さんは
ビジネスで使われるすべてが有効であると断言する。
・プロダクト解析
・3C分析
・セグメンテーション(細分化)
・ターゲット分析
・マーケティング4P
・市場調査
・PDCA
・チーム協力
・顧客の声を傾聴
・競合分析
・市場を変える
・エリアを特化
・ニッチを攻める
・ブルーオーシャン
田村さんは本を書き始めるにあたり
本名も顔も出さず、人生を赤裸々に語らずして
「人(の心)を動かすことができるのか?」
悩んだそうです。
これは自分のコアと向き合う
相当キツイ仕事だったと思う。
彼女は自分と同じようにブスで悩んでいる女性たちに
「ブスに生まれても幸せになれるよ!」
というメッセージを届けたい。
そんな女性たちに何としてでも幸せをつかんでもらいたい。
そのコアがあったからこそ
こうして本を書けて出版もできた。
マーケティングで一番大事なのは
己の中心にあるコアを見極めることかもしれません。
あなたも自己存在の拠り所となるコアが何なのかを
しっかり言語化し自覚してもらいたい。
話が変わって。
ちょっと出過ぎるのを許して頂きたいが、
私は2つだけ田村さんにアドバイスしたい。
本には税理士という肩書を付けている。
これでは目立たない。
他の税理士と一緒くたにされて
その他大勢の中にあって優位性を持てない。
いっそ名前を変えてしまおう。
社長さんは数字や計算が苦手な人が多い。
戦略・分析という言葉の持つイメージは
ビジネスがデキる人と思われそう。
この2つから
-社員数30人以下の社長のための-
-起業して3年以内の社長のための-
・財務戦略コンサルタント
・数値分析コンサルタント
というような肩書に変えるといい。
(命令ではない)
それはMBAなんか取っていなくても
勝手に名乗ってもいい。
法律で禁止されていないし。
※コンサルタントになるのに資格はいりません。
MBAを取ってもあまり意味がない。
その証拠にあなたの夫は
税理士であるという条件があるために
田村麻美との結婚を選んでいない(はずだ)。
それはあなたの顧客も同じ。
MBAを取得している田村さんに
仕事を依頼したいわけではなく、
この人なら私の悩みを解決してくれるにちがいないと
信頼があるからこそ依頼しに来る。
とすればMBA取得の勉強よりも
顧客1人1人を何から何まで
すべてを知り尽くす努力が先だと思う。
DeNA創業者の南場智子会長の本にあった。
彼女は大手コンサル会社のマッキンゼーで働き、
その傍らにMBAを取った。
その彼女が依頼人である社長たちの前で
MBA式コンサルアドバイスを滔々と説く。
そんなに言うなら自分でやってみろと言われ
ビッターズというオークションサイトを企画した。
マッキンゼーを辞めて起業したらビックリ仰天。
想定外のトラブルだらけ。
「言うのとやるのとでは雲泥の違いがある」
コンサルタントとしてああだこうだ言っていた自分は
何も分かっていないアホだった。
当時のクライアントだった人たちに謝りたい。
MBAを持っている南場さんがそう言うのだから
MBAなんて会社経営には必要ない。
(自己満足したいなら別)
国家資格にこだわって生きてきた田村さんには
MBAさえ取れれば顧客が喜んでくれるはずだと
何だか勝手に妄信していそうですが、
顧客が思案していることはその顧客の幸せのみ。
(ブスのあなたを案じているのはブスのあなたのみ)
「すべての人間の関心事は
その人自身の幸福のみに向けられている」
(人間皆自己虫心的)
経営手法や分析は一生懸命書いてくれた
あなたの本に書かれてあることだけで
十分すぎるほど間に合います。
誰もがやるべきことは
自己の内なるブスと徹底的に向き合って
その中心に内在しているコアをあぶり出すこと。
なぜあなたはそれをするの?
どんな理由でそうなったの?
いつどこでそれはあなたの中に生じたの?
それをするのがあなたでなければならないのはなぜ?
それをしているあなたの感情はどんな状態?
逆にそれがない時のあなたの未来はどうなるの?
それは死ぬまで続きそう?
志し半ばで死んでもそれをする自分は満足するの?
それがもし実現できたらあなたと世界はどうなっているの?
などなど。
肩書名変更と顧客との対話の更なる進化
この2つをアドバイスしました。
コアの言語化は難事中の難事だと思う。
雑音の日常でその声はかき消されているから。
もしかしたらコア発掘中、
醜悪なるエゴと忌まわしき記憶による
岩盤事故が起こるかもしれない。
自己否定と劣等感の中を生きてきた
顔にキズがある者だからこそ
事故防止の安全策を指南できる。
「顧客の心にブスっとガス抜き穴を空ける傾聴」
これに挑戦する資格があるのは
底辺の中をもがきあがき這いずり回った
汚泥にまみれた顔を持つ者だけだ。
挑戦者は皆深手を負っている。
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