食には意気消沈した人を高揚させる力がある。

ローソンが販売している
一口サイズで食べられる「からあげクン」が
2021年で35周年を迎え、
累計35億個売り上げたそうです。

発売当初から200円という価格をキープ。
1986年の大卒初任給が15万円を基準にすると
2021年の適正価格は25%アップの250円。

なぜ200円+税の価格で35年も継続できているのか?
ほんとに利益を出せているのか?

1、飼育テクノロジーで鶏肉価格を下げられた
2、ローソン店内の「ついで買い」戦略
(からあげクンの原価は1個50円~80円程度か)

ローソンが強調するところ
原材料は国産若鶏ムネ肉100%らしい。

ということは日本国内で
飼育・屠殺・加工・調理している
ブロイラーだと分かる。

※若鶏とはブロイラーを意味し、
ブロイラーとは短期間で生育した若鶏のこと。
(通常4、5か月かかるところ50日以内に成鶏させる)

国内流通の90%以上がブロイラーであり、
地鶏より安くて柔らかい肉質だということが
選ばれている理由でしょう。

唐揚げは甘くて辛くて油っこい料理。
それを食べたら飲み物が欲しくなる。
お茶、ジュース、ビール、酎ハイなど。

コンビニ経営で一番儲かるのはドリンク類。
自販機というライバルに負けないためにも
コンビニ店内に来させる努力が必須。
その戦術として唐揚げの販売をスタートさせた。

現在ファミマの「ファミチキ」
一口サイズ「ポケチキ」や、
セブンイレブンの「ななチキ」
一口サイズ「ななから」も、
ローソンの後追いしているという事実から、
ローソンには先見の明があったという証拠。
企画発案実行者に御祝儀を。

私の住む近くにある2店のローソンは
1店はコロナ以前に閉店してしまい、
もう1店は同じ道路沿いに
セブンイレブンができて売上ガタ落ち。
オーナーが頭を痛めていると店員さんが言っていた。

そのセブンイレブンの向かい側に
ドラッグストアのゲンキーがあり、
その影響も売上げに響いていると思われる。

今やドラッグストアは健康・美容系だけでなく
生活日用品(最寄り品)も扱っている。

飲み物、お菓子、即席麺、冷凍食品

コンビニとかぶっている商品も多い。

その中にあって
すぐその場で食べられる温かい料理の1つが唐揚げ。

「唐揚げは小売業界におけるコンビニの差別化商品」

【公式】から揚げの天才|揚げたてからあげとこだわりの玉子焼き
テイクアウトや事前予約も大好評のから揚げの天才の「公式サイト」です。丁寧に2度揚げした本格から揚げとテリー伊藤こだわりの玉子焼き専門店。のり弁をはじめとしたお弁当も数多くご用意しております。値段と旨さに驚きのお弁当もぜひご堪能ください。

唐揚げ専門店の『から揚げの天才』が
コロナ禍でも店舗数を伸ばしている。

これは実家が玉子焼き屋であるテリー伊藤さんと
居酒屋ワタミの渡邉美樹会長とがタッグを組み、
2019年からスタートしたビジネスだそうです。

それが現在急成長で店舗数を拡大している理由は

1、テイクアウトできる
2、メニューが2つのみでシンプル
3、素人でも調理できる工夫がある
3、飲食店撤退跡地の値下がりした家賃
4、ワタミの仕入れ流通によるコストダウン
5、ワタミの居酒屋で培ったノウハウ
6、中年夫婦でも開業できる

でも私は警鐘を鳴らしたい。

「ブームには必ず終わりがあるぞ」と。

唐揚げの専門店は他にもある。

『からやま』(とんかつ専門店『かつや』系列)
『から好し』(すかいらーく系列)
『からしげ』(木曽路グループ)
『鶏笑』

個人店を含めると多数ある。

『から揚げの天才』だけが儲かるわけがない。
もし儲かるなら他のライバル会社も儲かっているはず。

そんなに唐揚げ業界全体が儲かるなら
今後続々と他社が唐揚げメニューに参入してくる。

でもそんなことは確実に無い。
唐揚げが好きだからと言って
毎日唐揚げを食べる人は皆無。
時には焼肉(牛肉)だってワイワイと食べたいし、
かつ丼(豚肉)だって勝ちたい時は食べたい。

だからもしあなたが独立自営したくても
唐揚げ専門店のフランチャイズをやってはいけない。
今から始めてもピークは過ぎているから。

ローソンのからあげクンが発売された1986年ならば
日本一の唐揚げ専門店になれたが、
今は群雄割拠の戦国時代。

フランチャイズ加盟店はブロイラーのように
短期間で出店できて
あっという間に儲けられる(出荷される)が、
その後が続かない。
飽きられるから。

「ブロイラーではなく地鶏で行け」

丹精込めて育てた自信ある食材を
磨き上げた最高の技術で本来の美味しさを引き出し、
食べてくれる人のことを想いながら笑顔で提供する。
そしてその物語を語ること。
そこにこそ飲食業界の活路がある。

ところで唐揚げにハマり虜にされ、
人生を狂わされた人がいる。
やすひさてっぺいさんだ。

彼が2008年に設立した日本唐揚協会は
唐揚げで世界平和を目指している。

日本唐揚協会
日本唐揚協会は、唐揚げを通じて世界平和を目指すため、唐揚げが一番好きで唐揚げを食べると幸せになれる人たちによって組織された団体です。

やすひさ会長が掲げる理念は
唐揚げを食べたら皆笑顔になり、争いはしない。
「唐揚げが世界を救うのだ」と。

その唐揚げを世界のKARAAGEにしようと
彼は日々奮闘している。

※から揚げでも空揚げでもないことに注意

どんなに高カロリーだとしても
どんなに中毒性を持っているとしても

人の心をアゲアゲにして
人生を香ばしい味付けにしてくれる国民食。

それが唐揚げ。

人はいつから食材を油で揚げるようになったのか?
なぜ焼くではなく、揚げる必要があったのだろうか?
味付けされた衣をまぶして揚げようとしたのは
どんな考えが発端になり、実行を誘引したのは何だったのか?

ん~食の世界は奥が深いですね。

もしかすると油で揚げるという歴史は短いのかもしれない。
ブロイラーのように。

でも私はからあげ君に伝えたい。
生まれてきてくれてありがとうと。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました