浄水器のタカギが開所、第2タンロンで初稼働。

住友商事が出資する第2タンロン工業団地(TLIP2、北部フンイエン省)で12日、蛇口一体型浄水器最大手のタカギ(北九州市小倉南区)が開所式を行った。TLIP2は、先月インフラを完工したばかりで、計4社が来月までに相次ぎ生産を開始するが、タカギが稼働第1号となった。

タカギにとっては初めての自社海外生産拠点となる。現地法人のタカギ・ベトナムは、資本金約200万米ドルで昨年設立。約500万米ドルの初期投資で2万4,000平方メートルの用地を確保し、2階建てで延べ床面積3,000平方メートルの建屋を完成させた。稼動開始時の従業員は25人で、蛇口一体型浄水器用部品を当面は年間22万個生産する。日本へ全量輸出する。将来的な海外展開も考慮し、用地は広く確保している。日本の生産拠点は閉鎖せず、安価な量産品をベトナムで生産する。

タカギは蛇口一体型浄水器で日本国内シェアは約40%。園芸散水用品も最大のシェアだという。TLIP2への進出理由は、「インフラが整っており、本業に専念できるから」と話す。

■4社が稼働

TLIP2のインフラ部分は昨年3月に着工、今年11月に完成した。団地販売用地145ヘクタールを含む総面積は220ヘクタール。入居企業の工場着工は、今年2月から始まった。

タカギのほか文化シヤッター、住友商事と合弁を組みОA機器向け細径磨棒鋼の秋山精鋼、航空機用部品生産の日機装が来月までに相次ぎ稼働を開始する。このほか日系4社が用地を購入済みだ。

今年後半から視察や投資を検討する企業の訪問が相次いでおり、年明け早々にも新たな進出企業が出ることが期待できる状況だ。

TLIP2の設立は06年11月。資本金は1,620万米ドルで、住友商事グループが92%、ベトナム国営企業が8%出資。総投資額は5,100万米ドル。銭高組とJV(共同企業体)のきんでん─シーメンスが施工した。

なお、約30キロ離れているハノイのタンロン工業団地(TLIP)は、00年に入居が開始され、工場は67社が進出(事務所を含めると87社)。第2期拡張は05年、第3期拡張は07年に完了した。従業員4万9,000人が働く工業団地として完売している。

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ベトナムで生産した製品はすべて日本向けらしい。
ベトナムの家庭にもニーズはあるはず。
ぜひ開拓して頂きたいですね。

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