人がいないなら会社を大きくしてはいけない。

ユニクロのように
国内だけにとどまらず
海外へ進出する会社は、
当然に経営者的人材が不可欠になってくる。
だが今の日本にそんな人材は少ない。

玉塚元社長は3年で辞任。その後退社。
柳井会長が目を光らせていたから
やりにくかったのもあると思う。

一から育てるのにも苦労する。
なぜなら日本のサラリーマンは、
命令されないと動けないという
まさに“従業員”ばかりだからだ。
これを“指示待ち人間”というのかな。

その日本人気質と言ってもいい“責任逃れ人間”を
一夜にして“サムライ”にすることは不可能だ。

アメリカならばそれも許される。
経営を専門に勉強する経営者的人間の育成が、
大学レベルで作られるからだ。

日本の大企業はアメリカ人に
経営者になってもらうのはどうだろうか?
それも仕方がないだろう。
社長であっても経営の責任を取らないのだから。
(自分の首を切らずに派遣社員を切ったほどなので)

「企業は人なり」と言われる。

ユニクロが今のまま柳井社長のワンマン経営で行くならば、
いずれ内部崩壊するだろう。
かつてペリクレスが統治していた頃のギリシャのように。

柳井社長が尊敬する人に松下幸之助とドラッカーを挙げている。
もしこの本を買って読もうかと考えているならば、
先にこの二者の本を読まれてから読んでもいいと思う。
その方が深く味わえるのではないかと考えられるからだ。
むしろこの本は二者の思想を踏襲されたものだから、
理解できれば買う必要もないと言っていいだろう。

最後にパートナーや従業員に恵まれないならば、
会社はでかくするなと言わせてほしい。
苦労するだけだから。
ウォルマートの創業者のように。

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