飲食店は味より心を提供せよ。

私が高校生の時だったと思う。
(20年前か)
唐辛子をガンガン使う女性について
テレビ放映していた。
「舌が異常だな」と思ったが、
なぜそうなのかは考えなかった。

今では分かる。

「現代人の舌は、心の空虚感によって異常をきたしている!!」
(化学物質入り食材で汚染されている部分も大きい)

味がおいしいとかマズいとかの判断は、
味覚の機能だけによるものではない。

・嫌いな人と食べるディナーはおいしいですか?
・ヤクザが隣りで座っているラーメンは心地よいですか?
・仕事でヘマをして上司にドヤされた後の居酒屋はうまいですか?
・恋人からDVを受けている時に食べるケーキはおいしいですか?
・学校でいじめを受けている時の給食は味がしますか?
・「アタシの料理に文句にあんの?」
とスゴまれて食べさせられる嫁の料理に愛情を感じますか?

その時の心の状態が
味を左右しているのがお分かりだろう。

飲食店での料理の味はどこも同じようです。
はっきり言って変わらない。
(日本料理は醤油ベースだし)

これでは差別化ができない。
どこで食べてもいっしょなら
安くて近い方がいい。
しかもこれではリピートしてくれない。
「ここでなきゃイヤだ!! ここで食べたいよ!!」
こんな風に思ってくれない。
つまり飲食店は儲からないのですね。
いくら味を追求してもダメ。
これを理解していないと店じまいに追い込まれます。

「どうすれば繁盛する飲食店を維持できるのか?」

まず今の顧客は味を求めていないことを知る。
一番欲しいのは『心の満腹感』です。
それを理解しないとダメなんです。
お客の心を知らずして
店の経営は不可能な日本なんです。

「お客の心?」

現代人は心に空虚感を抱いている。
心に無駄なゴミを抱えている。

空虚感を満たせ!!
ゴミを排除せよ!!

空虚感とは、自己の存在意義を見失った状態です。

俺、何のために生きているんだろ?
私、何の役に立っているのかな?

「あなたが生きていてくれてありがとう」
という調味料を加えるのです。
お店のすべてからそれを醸し出すのです。

ゴミとは、生きていく上で幸福を邪魔する不必要な常識・通念。

俺、みんなに迷惑かけていないかな?
私、何もできていないのにこれでいいのかな?

「あなたはこの世で一人しかいないかけがえのない存在だよ」

生きることへの希望を与えるのです。
勇気を注ぎ込むのです。

南原竜樹社長の本に書いていました。
「お店に来るお客の目的は、店主やおかみさんに会いたいから」
来店目的の70%がそうらしいです。

上記で分かりますか?
店の繁盛を継続する方法が何なのかを。

店主や店員が『愛ある人』になればいい。

これは利益優先のチェーン店では不可能。
個人のお店しかできない。

「愛とは何かを理解し実践すること」

飲食店が成功できるのはこれしかない。
(飲食業でなくサービス業になってしまいますが)
個人経営の店主の方は『愛』を食べさせて下さい。

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