過去記事で倒産の原因を、
借金と固執によると書いたことがある。
その借金というのは間違いでした。
すいません。
会社は借金なんかで倒産しません。
倒産の原因は2つあって
1つ目は「キャッシュの枯渇」です。
2つ目は「経営者の頭の悪さ」です。
すべての経営者の方々には
1日数ページでもいいので読書したり、
セミナーや勉強会に出席したり、
今までにしたことのない体験をしてみたり、
『自己投資』に励んでほしい。
それを怠けたらジエンドも近い。
危機感を持って経営して頂きたい。
問題はキャッシュ（資金繰り）です。
貸借対照表の勘定項目「現金」は
常にいくらあればいいのか?
税理士の鈴木和宏氏は最低限月商1か月分だと言う。
（彼は借金経営こそ経営の王道だと断言する）
私は1年間売上ゼロになっても
経営・運営が継続できるくらいが望ましいと考える。
その「現金」は銀行からの借入金であっても
何の差し支えもない。
なぜなら借金があったとしても
会社が倒産しない限り、いつでも返せるから。
ビジネスの頭脳さえあれば。
とは言っても借金まみれでは不安で怖い。
現金預金と借入金との比率は
現金預金50%以上が安心領域です。
それを意識して経営すべきでしょう。
ところで建築業界では
工事完成まで前受金・着工金が無い場合があり、
建築材料を仕入れようとしても
手元に現金がなくては話にならない。
だから銀行借入が欠かせない。
（建築業界で無借金経営の上場企業は皆無）
銀行は雨の日に傘を貸してくれないことは
あなたも知っていると思う。
よって建築業の経営者は
「前受金」のあるビジネスを同時に行なうべきだ。
例えば今トレーニングジムが流行っている。
これは月会費・年会費として
お客さんから前払いでお金を受け取れる。
英会話などのスクール系ビジネスもそうです。
つまりどんな企業であっても
資金繰りに悩まされることない
『会員制ビジネス』を取り入れてほしい。
そのメリットは大きいから。
・収入の定期化、安定化
・キャッシュフローの確保
・高リピート率
・顧客情報の活用
ではトレーニングジム経営に手を出すべきかというと
止めておいた方がよい。
なぜならすでにライバル企業が多数いて
値下げ合戦の様相を呈しているから。
業界一有名なライザップの料金
最近勢いのある会社
24/7Workoutの料金
見たら分かるが、
24/7ワークアウトが安い。
これはどういう意味かというと
低価格路線が市場に浸透してきている証拠。
つまり今ジム経営に参入しても
よほどの付加価値を提供しない限り、
低価格で利益率の低く
儲からないビジネスとなってしまった。
上記の2社は英会話もしているが、
ジムと同様に過当競争だろう。
私が建築業者ならどんな会員制ビジネスをしようか?
やはり語学がいいと思う。
用意するものがほとんどないから。
講師、ホワイトボード、机、椅子、教科書など
1番人気の外国語は英語ですが
ライバル競争が熾烈なので、
私なら東南アジア系言語にします。
講師は安く雇えそうですし、
（安くコキ使わないで下さい。恨まれるよ）
何といっても東南アジアは
今後10年20年、経済的成長力が期待できる。
語学に興味を持つビジネスパーソンも増えると思う。
場所は絶対に東京です。
なぜなら大企業の本社はほぼ東京にあり、
なくても営業所は東京に必ず置いてある。
「ビジネスをするなら首都東京から」
意識高い系男性が多く集まるので
語学習得に熱意のある人も多いだろう。
高額スクールフィーでも一括で払ってくれる。
建築業でなくても
キャッシュフローの悪い業界は、
前受金のある『会員制』にできることはないか
絶えず模索してほしい。
最近はクラウドファンディングが流行っている。
購入予約後の売上が立ってから仕入れができるので
銀行から借り入れしやすいそうです。
会社は借金で倒産しない。
キャッシュアウトで倒産する。
これをしっかり覚えておいて下さい。
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