売り込み営業をしない会社の戦略を見習え。

「塗替えコンビニ」のPPC広告を見た。
この女性の意気込みは何を示しているのかと。
気になる。


(広告画像)

保険のセールスレディーなのか
女性のための弁護士事務所の所長なのか
税金のことなら任せろの税理士さんなのか

あなたの第一印象はどう見えました?

この会社は何なんだ?と調べてみると
家の外壁塗装を55万円で請け負うという。

お客様第一!!愛知県名古屋市で外壁塗装をお探しなら塗替えコンビニ!
愛知県名古屋市で激安外壁塗装は塗替えコンビニ!名古屋市中心に8店舗展開中。安価な塗替えと即日の対応は塗替えコンビニだけ!

運営会社は愛知県にある
「あすか工務店」というリフォーム会社。

「塗替えコンビニ」事業は
専門特化した別事業なのでしょう。

あすか工務店は、名古屋市守山区を中心に愛知県全域で住宅のリフォーム工事を行う会社です。
愛知県名古屋市を中心に、お家の修繕、リフォームを行う地元密着の工務店です。トイレやキッチンの取り替えはもちろん、床やクロスの張り替え、その他補修もお任せください。

あすか工務店は2013年12月設立の
まだ若い会社。
代表は安村一希社長。

HPのスタッフのところに出ていますが、
年齢は40歳前半か。

確証はありませんが、
このスーツの女性は
安村社長の奥様かなと。
でなければなぜメインを張れるのか。

「安いだけではありません♪」
この発音は中国人なのかな。

さておき。
この工務店がたった7年で急成長できた理由は3つある。

●1つ目はネーミング。

「塗替えコンビニ」というワードは分かりやすい。

塗替え=塗装する
コンビニ=便利なお店

意味の分からん横文字ではなく
70歳でも理解できる言葉。
ゴロもいいので覚えやすい。

●2つ目は値段。

55万円ポッキリという明示された金額は
相場を知らない一般人には安心感を与えてくれる。
追加料金を請求されたらたまらんですから。

●3つ目は戦略。

家の外観は誰しもに見られる。
だから家に入らなくてもセールスをかけやすい。
水回りはどうしても家の内部に入らないと分からないので
営業提案をしにくい。

格安な外壁塗装を受注できたら
確実に顧客の部屋に上がり
内部を観察できる。

そこでトイレやお風呂のリフォームの提案ができる。
そこからはあすか工務店の出番となる。

つまり塗替えコンビニ(フロントエンド)で顧客をつかみ
あすか工務店(バックエンド)で儲ける。

55万円の外壁塗装ではそんなに儲けは出ないが、
屋根や内装工事、トイレやお風呂の取り換えなどの
追加注文を期待して利益を出す。

外装がきれいになったら
内装もきれいにしたいと考えるのが普通。

誰に頼む?
またあすか工務店にしようか。

この戦略はうまい。

経営者はかなり勉強したと思う。
独立してやっていけるわという
意気込みがあるのも理解できる。
(もしくは誰かにアドバイスされたのかな)

あすか工務店では安村社長よりも
年齢が上の人が働いている。
おそらく職人さんでしょう。
仕事が無くなって失業してしまった人もいるはずです。

そんな職人にチャンスを与えられる会社は
今後とも儲けて頂きたいので、
私から提案を1つだけ言わせてほしい。

これからは電気自動車が一般化してきます。

電気自動車は電気で動く車。
ガソリン車はガソリンスタンドで給油しないといけないが、
電気自動車は主に自宅で充電するようになる。

「ソーラーパネルとエネファームを売ろう!」

1家に1台の車があるのが日本では一般的です。
電動化の流れは止められない以上
確実に自家発電が必要とされます。

屋根工事を依頼する顧客には
クリーンエネルギーであるソーラー発電を提案し、
いかに環境保全が大切であるか
いかに電気を自宅で作る必要があるのかを
顧客に理解してもらい、
あすか工務店の稼ぎ柱の事業にして頂きたい。

工務店やリフォーム業者の営業の仕方は
テレアポ(電話)か
広告チラシのばら撒きか
ピンポン(飛び込み)か。

あすか工務店の求人広告を見たら
電話営業はやらずに
チラシとWEBサイトから問い合わせをもらい、
各店舗から営業マンが説明をしに行く。
これを反響営業と言う。

リフォームに全く興味のない人にも
営業を仕掛けていくのは苦痛以外の何物でもない。
営業マンは鬱になりやすい。

その点塗替えコンビニの営業方法は
精神的にラクでいいと思う。

売るぞという意気込みでする
リフォームの提案はほぼ断られる。

それなら売り込もうとする営業はもう辞めよう。
あすから。

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