シアワセのギフトを、まず経営者から。

今年3月3日にオープンしたばかりの
ラーメンチェーン店、町田商店一宮店へ行った。
月曜日の昼14時過ぎだったかな。
店内はとてもきれいで
先客は10名もいなかった。
12時頃は満席で忙しかったはずです。

従業員は3人、すべて若い女性でした。
1人はホール、2人はキッチン。
キッチンの2人に笑顔はなかった。
安く働かされているなあと
気の毒な気持ちでラーメンを食べた。

ラーメンの原価は20%もない。
私が頼んだチャーハンセットが1250円。
原価250円だったとしても
1000円が粗利益。
逆にアルバイトの時給は1140円。
1時間で何人分の料理を作ったの?
バイト時給2000円でも十分に会社側は儲かるのに。
搾取主義の何物でもないと思う。

注文はタッチパネル式の券売機。
効率的だったが、クレカが使えなかったのが残念。
カード会社への手数料が高いからか、
クレカ支払いNGのお店は多い。
人件費も顧客満足もシビアに計算。
経営陣の給与もシビアに計算されているはず。だよね?

https://www.machidashoten.com/

帰宅後に町田商店について調べてみると
創業がリーマンショックの2008年、
神奈川県から全国展開
ラーメンだけの飲食で上場までしている。
(持ち株会社名:ギフトホールディングス)

https://www.gift-group.co.jp/

セントラルキッチン方式を採り、
麺、スープ、チャーシューそれぞれの専門製造工場を
すべて自社で運営している。

製麺工場は神奈川、兵庫、茨城、三重と4拠点あり、
個人ラーメン店へ卸し事業もしている。

「ラーメンに特化した超効率重視の経営」

ラーメン専門の代表的な上場企業はあるが

・幸楽苑 →メニューにカレーを出している
・力の源HD(博多一風堂)→「因幡うどん」
・魁力屋 →唐揚げの「からたま屋」
・ハイデイ日高 →焼鳥日高

ラーメン1本のみで経営している会社はギフトHDだけだ!
しかもリーマンショック後の成長。
驚いた!

飲食業が売上高を追求しようとしたら
必ず他のメニューやブランド店を追加する。
あの吉野家もラーメン業界に進出した。

では、それをしたら利益を出せるのかというと
必ずしもそうではない。
あれもこれも手を出すと経営資源が分散されて
ROI(投資収益率)が悪くなる。

いくら日本人がラーメン好きだからといって
今吉野家がラーメン業界へ進出して
上記のラーメンチェーン店に勝てる見込みはあるのか?
私はかなり否定的だ。
牛丼をもっと極めろよ!
牛肉はアメリカ産だが、飼育方法は?
お米は何県の何年ものを使っている?
まさか古米を使っているんじゃあるまいな。

ギフトHDの今後がどう経営されていくのか
私はとても楽しみにしているが、
おそらく蕎麦・うどんに手を出すと思う。
パスタかもしれない。

なぜなら既存の4つの製麺工場の他に
名古屋、九州、四国にも製麺工場を新設し
それらをフルに起動させるはずだから。
効率を重視する経営なので
麺料理を手広くやろうと考えることになるから。

そこには落とし穴がある。
誰でも分かる大きな落とし穴が。

それは人材不足。

下の日本の出生数のグラフを見ろ。
どんどん労働者人口が減少しているぞ!


画像元

2025年時点で20歳の若者は106万人。
2005年の出生数が106万人だから。

求人サイトを見ていると
正社員を募集している外食店が増えてきたと感じる。

吉野家は寮付きの募集。
24時間運営だから人材獲得に必死だろうね。
正社員は店長を任せられるので
バイトが休んだら出勤しなければならない。
週休1日になると思う。

私が20代若者ならば絶対に行かない。
安月給でコキ使われて、
マニュアル作業で手に職がつかない。
外食チェーン店の正社員なんかで働くメリットはほぼ無し。
海外店勤務なら話は別。
異なる国における言葉や風習が違うので
勉強になるから。

これからますます人材獲得が困難になる。
なかでも飲食分野と介護分野は人材難で経営が逼迫する。
私が経営者だったおちおちと眠れない。
どうしよう?

飲食業に限って言うならば
・24時間営業を止める
・むやみなFC展開をしない
・50歳以上でも働ける環境を作る
・メニューを絞り、シンプルなオペレーション
・顧客のセルフサービス比率を高くする
・国内事業の縮小+海外事業の強化
・海外人材派遣会社への投資
などか・・・

製造業でも物流業でもサービス業でも
この人手不足という大問題に
冷や汗をかいている経営者は見当たらない。
その証拠が最低時給のバイトで間に合わせろという姿勢。

経営資源の要素:ヒト・モノ・カネ
(+情報・時間・知的財産)

カネカネばかりの銭ゲバ経営者のバカさ加減。
ヒトに投資してこなかったそのツケが
今頃になってじわじわと経営危機を招いている。
上場企業でもこのザマ。
まずファストフードとコンビニがダメになっていく。
まあ、じっくりお手並み拝見といきますか。

「社会性」を考慮してこなかった会社は潰れればいいさ。

ギフトホールディングスの田川翔社長へ

この記事はあなたに向けて書いた。

超人材不足という焦眉の経営環境の中で
至難の経営のかじ取りはコロナ級のインパクトで
しかも長期化する。

「社員は家族」

昭和の経営者は皆そんなマインドを持っていたのです。

いつからか、雇用主と被雇用者との契約関係に変わってしまった。
人間は利害で関係する。
その方が分かりやすいし効率がいいから。

あなたのお店で働くアルバイトが
もしあなたの家族の1人だったら、
その労働環境は笑顔になれる場所ですか?

新しく建てたラーメン店は
新婚夫婦の新居のように
シアワセいっぱいに満ちていますか?

あなたからのギフトを
私たち日本人は楽しみに待っています。

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