ダメな中国工場を買収・改善し、”Made by Japanese”を世界に向けて売る。

アマゾン転売をしている人は分かることですが、
続々とライバルの出現によって
即金化のための価格競争に陥り、
利益率の低下に悩まされます。
(最悪赤字、ほんとに良くて30%)

これはライバルと
同じ商品を販売している限り
永遠に解決できないでしょう。

そうした中で川下竜彦社長は
中国の工場と手を組んで
下のようなオリジナル商品を開発されたそうです。

川下さんの会社グローバル・オフェンスのHP:
http://www.global-offence.com/

その他の製品:http://iina-style.jp/

このマグネットケーブルは
クラウドファンディングという仕組みを利用し、
アイデアの支援者募集で資金を調達し、
目標販売額にまで達した時点で
製品化をスタートさせるという方式で
販売しています。
これは「作って売れなかったらどうしようか」という
見込み違いによる在庫問題を解決した
とても有効なマーケティングです。

彼は言います。
この商品の粗利益率は59%だと。

販売者が自らメーカーになれば
そのメリットは多い。

1、利益率が高い(中抜きがいない)
2、卸売りができる(収益の安定)
3、製造元に依存しなくて済む
(製造会社の奴隷から脱却)
4、好きなように商品やデザインなどを改良できる
(顧客の要望による商品力の強化)
5、商品の販売権利を売れる

ただし中小企業による無名のブランドでは
化粧品などは売れない。
どれだけいい物を作っても
質・値段が同じならブランドがモノを言います。
そこは大手企業にはかなわないですね。
(川下さんも化粧品で失敗したみたいです)

「彼がなぜメーカー側に向かったのか?」

当初ダイソンの掃除機を
並行輸入していたそうです。
(ものすごく儲かったようです)
ですが日本の正規代理店からクレームもあり、
英国本社が並行輸入者を締め出しにかかった。
最後は正規代理店の
値下げによる価格差がなくなり、
利益の柱1つが消えた。

「メーカー依存のビジネスは危険だぞ」

彼は自社製品を持ちたいという願望が
当時からすでにあったようで、
これを機会にメーカー側に本腰を入れる。
その選択は正しかった。

私は川下社長に提案したい。

「自社工場を持て」と。

彼はマグネットケーブルを世に出そうとし
何度も中国の工場へ出向いたそうです。
(何度も=5回以上だろう)
メールでも動画配信もできる
現在のネット環境で
わざわざ中国まで行くということは、
工場側がこちらの想いを
汲み取ってもらえていない。
日本の感性を中国人が理解するのは
努力がいるからだろう。

彼はオリジナル製品を作って販売することは
楽しくて仕方ないようです。
(メディアで紹介されたらもう有頂天)
であれば今後も製造販売はしていくであろうし、
工場との付き合いは継続していかないといけない。
自社工場を保有しても損ではない。

これは頭に入れておいてほしいが、
中国人はカネのためなら
後は知ったこっちゃない。

・品質管理を怠けて不良品を作る。
・余剰に生産し横流しする。
・納期意識が希薄。
(がんばって作ってるんだからいいじゃん)

何と言っても
売れる(儲かる)と分かれば
依頼主なんて平気で裏切る。
自分たちで勝手に作って売りまくる。
(利益は全部俺のものだ。ヘヘヘ)
義理人情なんて中国人に期待する方がバカ。
(日本人も無くしてしまった。あぁ切ない)

日本企業が中国企業を買収するのに
どんな制約があるのか分かりませんが、
現に中国工場を持つ日本企業がある以上
それは可能でしょう。
中国の法律では100%外資はダメかもしれませんが、
工場の経営権を中国人に握られているようでは
メーカービジネスと言えども安心できません。

日本の零細工場を買収するのもありですが、
いい候補があればの話です。
小企業の資金力では
日本の自社工場を持つのは難しい。
だから世界の工場である中国で
無数に存在する工場の1つくらいなら
可能性はありますね。

私の本音を言えば
日本で工場を保有し、
産業の空洞化を防いでほしいです。
ですがそれをすればほぼ金持ちにはなれません。
税制が許さないからです。

大阪の会社を解散させて
香港かシンガポールに本社を置き、
中国の工場から世界に向かって
商品を販売する。

グローバルにオフェンス(攻める)の会社だから。

追記:
「iina-いのべ」というブランド名は
日本向けであって世界的ではない。
変えるのがよろしいかと。

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